ごあいさつ


3月11日の地震、津波、東京電力福島第一発電所の事故により被害を受けられた方々に
心からお見舞いを申し上げます。

あの日から私たちの住む世界は大きく変わってしまいました。
けれど、少しずつ時間が流れ、被災地から離れた土地に暮す私たちには「日常」が戻り始めています。一見、3月11日前の世界に戻れたかのように…。

しかし現実をしっかり見つめれば、日本中、いえ世界中にばらかれた放射性物質がすべて消えるのはこれから何万年という気の遠くなる未来の話。原発事故はまだ収束もせず、日々新しい放射性物質が拡散され続け、私たちの安全を保障するのは事故以降に設定された根拠の無い被曝基準値ばかり…。
現実に目をつぶり、このまま何もなかったように暮らし続けることはできません。

「レベル7」 世界でも例を見ない原発事故による低線量被曝の影響がこれからどう出てくるのか、正しく予測できる人はいません。
専門家でも「安全」から「非常に危険」まで意見が大きく分かれています。
ただひとつ分かるのは、小さな子どもほど放射能の影響を受けてしまうということです。
世界をこんなに汚してしまったのは私たち大人なのに、それを背負っていかなくてはいけないのは子どもたち。
だから子どものために何かしたい。目の前にいる自分の子どもを守りたい。できることならこの街を走り回るすべての子どもを、日本中の世界中のすべての子どもを守りたい。この世界は美しく人間は信頼に足るものだと教えてあげたい…。

その思いを共有し形にしていくために私たちは集まりました。
小さな思いが繋がり、少しでも良い方に世界を変えていけたらと思います。